Spacewrecked on Venus by Neil R. Jones
ニール・R・ジョーンズの肖像
もし惑星間貿易の時代がやってくれば、先駆的な遠征者たちはありとあらゆる危険に晒されることになるだろう。別世界の過酷な気象条件、奇怪な動植物、そしておそらくは狂暴で貪欲な「人間」という危険に。これまで地球上の未開拓地では常にそうだったし、今後、太陽系の惑星が拓かれるときにも当然そうなることだろう。
ニール・R・ジョーンズは万事を理解している。彼の生き生きとしたイマジネーション、物語づくりのセンス、そして別世界で起こりうる事態を予想する外挿力が複合し、この小説は心躍る冒険談に仕上がっている。また、あらゆる物語が常にそうあるべきだが、驚きを伴う大団円で締めくくられている。
彼の描いた科学兵器はあくまで想像上のものだが、実に迫真的であり、未来のいつかには実現されて使用される可能性を感じさせる。