訳者ノート:ソランダー氏のラジオ墓

アメージング・ストーリーズ初期のユーモア短編SFです。「ラジオ」という当時の最新技術の空気が窺え、なかなか興味深いです。そしてそれに打ち込むマニアたちの姿には時代を超えたシンパシーを感じてしまいますね。

これを翻訳するに至った経緯は、数年前のことなので忘れてしまいました。が、当時の自分の事情を想像するに、おそらく筑摩書房の『アメリカほら話』で『ブタはブタなり』を読んでバトラーを認知し、その直後にたまたまProject GutenbergのSFカテゴリで本作を見かけて、適度に短いしパッと見で話が理解しやすそうだったので小手調べに翻訳してみたものなのでしょう。当時はYahoo!ジオシティーズにホームページを持っており、そこに公開したのですが、先日、Yahoo!ジオシティーズがサービス終了していることに気づいたため若干の改稿の上で本サイトに再公開しました。お楽しみいただければ嬉しく思います。

なおわたしは未読ですがエリス・パーカー・バトラーの単行本としては国書刊行会から『通信教育探偵ファイロ・ガッブ』という作品集が2012年に出ているようです。

(2019年4月28日)


書誌情報について追記:isfdbによると、本作はRadio News(1923年12月号)への掲載が初出で、アメージング・ストーリーズ(1927年6月号)への掲載は再録のようです。

cf.Title: Solander's Radio Tomb

(2019年5月9日)


追記:『通信教育探偵ファイロ・ガッブ』読みました。面白いですねえ。また、探偵小説の歴史の比較的初期から、そのパロディものがここまでの完成を見ていたという事実にも驚かされました。エリス・パーカー・バトラー、秀逸です。

(2019年6月9日)